『24: レガシー』シーズン1全体の感想まとめ

『24: レガシー』シーズン1全体の感想まとめ

2017年2月に放送が始まった『24: レガシー』は、主人公がこれまでのジャック・バウアー(演 キーファー・サザーランド)からエリック・カーター(演 コーリー・ホーキンズ)に代わるという、海外ドラマ史上前代未聞な出来事で幕を開けました。

2014年に公開されたイギリスが舞台の『リブアナザーデイ』と同じく全12話構成となっており、元陸軍特殊部隊で主人公のエリックが、アメリカ本土を襲うテロを阻止する過程が描かれています。

日本では4月18日(火)に最終12話が放送され、全12話全ての放送が終了。

視聴者の感想は様々ですが、さらなる続編『24: レガシー』シーズン2が制作される可能性もあり、5月に行われるプレゼンテーションにてFOXから発表があるようです。

これまで各エピソードが放送された後に感想を書いてきましたが、全てのエピソードが終了したということで、ここで全体的な感想まとめを書いてみたいと思います。



高視聴率が期待されていたが・・・

1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話11話12話
1,758
万人
622
万人
514
万人
442
万人
398
万人
380
万人
390
万人
330
万人
323
万人
320
万人
330
万人
342
万人

まずは視聴率から。

『24 -TWENTY FOUR-』はアメリカのテレビ局FOXの看板ドラマとして、年間で最も視聴されるアメリカンフットボールの試合「スーパーボウル」の直後に放送されました。

この試合の直後の枠はどのドラマも欲しがる、いわゆる高視聴率が期待できる枠です。毎年、この直後に放送されるドラマは必ず高視聴率を叩き出しており、その枠にはテレビ局一押しの番組を放送することがお決まりとなっています。

そして、今回FOXがこの枠に持ってきたのが『24: レガシー』。

主人公が代わるというニュースで話題性は抜群!制作が決定してからというもの、FOXはたくさん宣伝をし、広告を出してきましたので認知度も抜群!その上、この枠での放送ですから、どうやっても第1話の視聴率が高くなるはずなのです。

結果として、第1話の視聴者数は1,758万人!(リアルタイム)

これは過去14年間で最低の数字だったそうで、「スーパーボウル」自体の視聴者数は1億1300万人以上と歴代2番目となる大記録でした。それにも関わらず、視聴者数が減少した理由として挙げられているのが、「スーパーボウル」が延長戦に突入し、終了したのが歴代で3番目に遅い時間となってしまったから、と言われています。

確かに、私自身も「スーパーボウル」を見ながら『24: レガシー』が始まるのをずっと待っていたのですが、延長戦ということで放送時間になってもなかなか放送されず、イライラしていたのを覚えています。

おまけに延長戦も長かったですので、もしかすると『24: レガシー』を見ようと思っていた人が痺れを切らしてリアルタイムで見るのを止めてしまったのではないでしょうか?

そして、アメリカではその翌日に第2話が放送されたのですが、その視聴者数は622万人と、第1話から半分以上の人が見るのを止めてしまったことになります。

以前このサイトでも紹介しましたが、実は第1話の冒頭で、テロリスト達が特殊部隊員の自宅で家族全員を殺害するというショッキングな映像から始まったのですが、これに批判があり、「イスラムの恐怖を煽っている」「イスラム=テロリストという固定観念は古い」という感想を持つ人が多くいたのです。

これは大々的にニュースにも取り上げられましたし、ちょうどアメリカではトランプ大統領の問題で国が揺れていた時期でもありましたので、タイミングが悪かったとも言えます。そして、結果的にこれに拒否反応を示した視聴者が、見るのを止めてしまったのだと推測されているのです。

その後、第2話からは徐々に視聴者数の減少が続き、最終的には300万人台で落ち着きました。

当初、高視聴率が期待されていた作品だけあり、FOXの幹部もこの結果に「悲しい」と述べています。そして、続編制作がほぼ決まっていたにも関わらず、この視聴率ですと熟考する必要があるということで、FOXは2017年5月に行われるプレゼンテーションで続編を制作するかどうか最終的な判断を下すそうです。

個人的にもこの低視聴率ぶりには正直驚きましたし、あれほど知名度もあり宣伝もされていましたから、もっと視聴率は高いものだと思っていました。新しいエピソードが放送される毎に視聴率が下がっていくということは、やはり物語の内容自体が面白くなかったということなのでしょうか??

脚本は内容についてはこの先で触れたいと思いますが、そこまで面白くなかったとは思わなかったですけどね…。

 

批判がありました!

一つはすでに書きましたが、今回『24: レガシー』には3回ほど批判がありました。

 第1話の冒頭でテロリストがアメリカ人家族を殺害するシーン 

 移民の高校生アミラがテロを計画しているということ 

 実際のテロ映像を参考資料として流していたこと 

第1話、チェチェン共和国からの移民の高校生アミラが登場しました。そして、彼女がテロを企てている(潜伏工作員)ということで批判の声が上がりました。

つまり「移民=テロ」ということを煽っていると。しかも、こちらもトランプ大統領の移民問題に関して国民の関心が高かった時期ですので、批判が余計に集中してしまいました。

そして第4話では、2013年にケニアで起きた本物のテロ映像(ショッピングモール内)を、参考資料としてエジプトで起きたテロとして紹介。まさか、本物の映像を使っているとは思いませんでしたから、正直それを知った時には驚きましたね。

9.11同時多発テロの後に放送が始まった『24』ですが、当時と今とでは少しアメリカでの状況が変わっているように思います。当時はテロに対する関心(自国の防衛)がとても強く、それも後押しとなって『24』は成功したのですが、もう今の時代、この「テロ」という題材が受け入れられなくなってきていると個人的には思います。

 

全体の感想

1話から最終12話まで全て見終えた感想としては、まぁまぁ面白かったけど、もう少し脚本に捻りを入れて欲しかったですし、やっぱり12話では短かったというのが正直なところです。

まず、『24』はやっぱり全24話で描いて欲しいと改めて思いました。

全12話にしてしまうと、どうしても脚本や構成に限界があってカットせざるを得ない箇所がたくさん出てきてしまい、結果として面白くなくなってしまう可能性が高いと思うんですよね。そして、脚本も練りに練ることができなくなってしまいますので、内容も全てが中途半端になってしまうと思います。

最終12話ではサプライズがほとんど無かったと言っていいと思いますし、やはり『24』は視聴者が予想しない事(例えば超意外な人物が内通者)をどんどん描かないと『24』ではないですよね。

今回はサプライズ要素も圧倒的に少なかったですし、正直すべてを描ききれていない感がありました。ある程度のことを予想できてしまいましたし、視聴している側としては満足度が少し…という感じです。

さらに、物語の盛り上がり方も正直イマイチだったように思います。

脚本的にはもっと物語数が多ければ、より面白くなったのかなぁと思っていますし、とにかく12話では短かったということに繋がりますね。

今回の『24: レガシー』を10段階で評価すると、続編の期待を込めて7くらいです。

続編があるような終わり方でしたので、次のシーズンに繋げるための物語だったと考えれば、これくらいの評価になります。今回の脚本もしっかり詳細を描いて、各キャラターの魅力を引き出していれば、もっと面白くなったと思いますので、これはもう次回に期待するしかないですね!



主要キャラクターについて

主人公エリック・カーター(演 コーリー・ホーキンズ)

主人公がジャック・バウアーからエリック・カーターへと代わり、そのことが発表された当初から「ジャック・バウアー抜きの24なんて24じゃない!」などネガティブな意見が多くあり、実際に放送がスタートしてからも「主人公がダメ」「主人公のせいで物語に入り込めない」といった意見が意外と多かったように思います。

ただ、私個人としては主人公に違和感は全く無く、1話目から普通に見ることができましたし、彼本人、結構頑張って見事な演技をしていたなぁと思っています。

あのジャック・バウアーから引き継ぐかたちで、プレッシャーもある中でよく主人公を演じきったなと評価しているのですが、視聴率が振るわなかっただけに、そこのところは少し可愛そうでしたね。

ぜひ次回作が制作されるとしたら、彼の演技が楽しみですね♪

エリック・カーターというキャラクターに関しては、まだ現場での経験はないものの、まるでCTUの捜査官のようにPCを扱っていてCTU勤務?と思うほどでした。格闘や銃撃戦は特殊部隊出身ということで申し分なし!

捜査の勘や横暴さなどはまだまだジャック・バウアーには及びませんが、この2人が組んだらもはや最強です!

エリック、主人公としてはなかなか適任だったと思いますよ。

 

レベッカ・イングラム(演 ミランダ・オットー)

最終話で死んでしまったレベッカ。

今回のシーズンではずっとCTUで指揮していたので、一体キースとどちらがトップなのか分からなかったですね。明らかにレベッカの方が事件解決に向けて指揮していました。

そもそも、イエメンでのテロリスト殺害作戦で殺したはずのビンカリードが生きており、しかもナセリ(テロリスト)の娘を誘拐していて戦争犯罪人とまだ言われる始末。

1話で殺害作戦の指揮を執ったとしてメダルを授与されますが、あれは何だったのでしょうか?それよりも、戦争犯罪人という汚名が。

まぁ、もう死んでしまったので関係ないですが…。

役を演じている女優ミランダ・オットーは、過去に映画『ロード・オブ・ザ・リング』やドラマ『ホームランド』に出演していますが、このホームランドでは裏切り者役を演じていただけに、今回も彼女が最終的な裏切り者なのではないか?と一部で言われていました。(違いましたが)

続編が制作されても彼女が登場しないのは残念です…。

 

ジョン・ドノヴァン(演 ジミー・スミッツ)

大統領候補として選挙戦に挑んでいるジョン議員。

最期、妻レベッカを亡くしてしまうという悲しい終わり方だったのですが、彼はすぐに大統領選を続ける決意を固めました。12話の最後でFBIに嘘を付くシーンもありましたし、もし続編が制作されるなら登場する可能性は極めて高いキャラクターです。その後が気になります!

演じている俳優のジミー・スミッツは人気映画『スター・ウォーズ』でも議員役をやっていますし、個人的には彼はなかなか議員や位の高い役にぴったりだと思いますね。

早く大統領になる姿を見たい!

パーマーのように偉大になれるでしょうか??

 

ニコル・カーター(演 アナ・ジョップ)

エリックの妻役として登場。

かつて兄アイザックと付き合っていたという複雑な関係で、最終的にはこの2人がよりを戻して弟エリックは独り身になったら面白かったのですが、そうはならなかったですね…。

エリックはCTUで働き、彼女はそれに納得して彼を支えていくことで終了しました。

もし続編が制作されたとしても、正直彼女の出番はこれ以上あるのか?と疑問に感じます。今回はエリックの妻ということで紹介の意味合いもあり登場しましたけど、今後彼女のキャラクターをどうやって脚本の中に組み込んでいくのか、結構難しいのではないでしょうか?

もちろん、テロの捜査官エリックの妻として危険に晒されて誘拐されるという設定には出来ますけど、今回も一応そんな感じでしたので、またやるとなると新鮮味に欠けますよね。

 

アイザック・カーター(演 アシュリー・トマス)

エリックの兄アイザック。

一度はテロリストに拉致されるものの、名誉挽回で仲間を引き連れてテロリストのアジトを襲撃。なかなかの最強ぶりを発揮していました!驚くほど強かったですね。

そして、このキャラクターに関しても、もし続編が制作されるにしても登場させるのは難しいのではないでしょうか?弟との複雑な関係もほぼ解決済みですし…。

彼絡みで言うと、仲間だったアイシャなどが何処へ行ってしまったのかが少々気になりましたね。12話ですので、おそらく時間がなくて描けなかったのだと思いますが、彼のグループ側の物語ももっと描いてほしかったと思います。

 

アンディ・シャローウィッツ(演 ダン・ブカティンスキー)

CTUの優秀な分析官アンディ。

恐らくクロエに匹敵するくらいコンピューターを巧みに操り、事件解決に尽力していました。続編が制作された時には、是非クロエと再会しタッグを組んでテロを阻止してほしいと個人的には思います。そして、彼が続編に登場する可能性は極めて高いですね。

そして、アンディはLGBTという役でまさかのトマス・ロック捜査官といい仲♪

実は役を演じているダン・ブカティンスキーはLGBTで、これはただの役ではなかったのです!ですので、そういう意味では意外とすんなり役作りをすることができたのではないでしょうか?

 

マリアナ・スタイルズ(演 コーラル・ペーニャ)

エドガーの従姉妹という設定。

まだCTUに所属して間もないそうですが、途中からはアンディに代わって見事な働きを見せてくれました。あのエドガーと共演できないのは少し残念です。似ている部分は…見つけられませんでした!

彼女は素晴らしい分析官として今後もっと成長していきそうですので、続編が制作されれば登場する可能性は高いと思いますね。

 

キース・マリンズ(演 テディ・シアーズ)

CTU局長のキース!

前任のレベッカから引き継ぐ形でCTUを指揮することになったキースですが、今回はCTUのトップというよりも、終始レベッカの部下のような感じの役だったと思います。

一応、レベッカから「どう思う?」と意見を聞かれてたものの、実質CTUを指揮してあれこれ指示していたのは彼女だったと思いますね。

そして、11話あたりで彼が国防総省から来た人物を眠らせるシーンがありました。

レベッカも最初の方でキースをスタンガンで気絶させましたが、それを見習ったのか、彼までもが大胆で極端な行動に出ていましたね。あれには少し笑えました 笑

 

ニラー・ミズラニ(演 シェイラ・バンド)

ジョン大統領候補の選挙マネージャーとして登場。

当初は父親ヘンリーらに嵌められて、彼女が機密情報を流出させた人物だと疑われてしまいました。

私の予想は、当初疑われて一度疑いが晴れ、でも最終的に彼女が犯人だったというシナリオを予想していたのですが、見事に外れてしまいましたね。今回はそんなに脚本が捻られていませんでした…。

前半はまぁまぁ登場していた感じですが、中盤くらいからは一気に登場する回数が減りました。そもそも、議員の選挙戦の話が一切描かれていませんでしたので、それは出番はありませんよね。

続編が制作されれば、彼女が登場する可能性は極めて高いと思います。

もし大統領選が主に描かれるとしたら引き続きジョンの選挙マネージャー役ですし、当選して大統領にでもなっていたら、大統領の秘書やら補佐する役として登場するのではないでしょうか。

個人的に是非登場してほしい人物です!

 

ベン・グライムズ(演 チャーリー・ホフハイマー)

エリックの軍隊時代の元同僚。

戦地からある物を盗んできてしまい、それが結果として大変なことに。

PTSDで彼自身精神不安定になっており、残念ながら途中で殺されてしまいました。

「なんかウザいから早く殺してくれ」といったような意見も見られ、彼の行動から早くいなくなってほしいと望んでいた人も多かったのではないでしょうか?

最後は正しいことをしたのですが…。

 

トニー・アルメイダ(演 カルロス・バーナード)

オリジナルキャラクターとして唯一登場したトニー!

彼の復活を待望していた人も多いのではないでしょうか??

今回は第7話から出演していましたが、「出番が少ない!もっと出して!」といった意見も多くあると思います。私自身もちょい役ではなく、もっと重要な役割を演じてほしかったと思いました。

プロデューサーによると、そもそも今回のシリーズのメインはあくまで新キャラクター達であって、トニーの出演は意図的に少なくしたそうです!まー彼の姿を見れただけで嬉しかったですけど、続編があれば必ず登場すると思いますので次回に期待ですね♪

そして、今回のトニーは結構いい感じの役でしたね。

結局、トニーの能力を必要としていたレベッカ達が彼を刑務所から出しそうですが、てっきり今回は悪者として出てくるのかと思っていました。やっている事自体は悪いのですが、物語が進むにつれてなかなか話がわかるいい奴だということがわかりました。

シーズン1の時と比べるとだいぶ変わってしまったトニーですが、次回はどんな感じで登場するのでしょうか?是非クロエとの再会実現してほしいです!

 

出演しなかった人物が・・・

途中で脚本を変更したのかどうか定かではありませんが、出演すると言われていて実際には出演していない人物が数名います!

その代表的なのがジョン・ドノヴァン議員の母親役のマーガレット・ドノヴァン(演 ベロニカ・カートライト)です。彼女はお金持ちで人脈があり、ビジネスや政治では非常に優れている面があるといった特徴の人物でした。

こんな女優さんです↓

放送される前に登場することが発表されていたのですが、今回ジョンの父親は出てきましたが母親の姿はなかったですね。

恐らく脚本の変更があって、急遽彼女が登場しているシーンはカットされてしまったのではないでしょうか??

 

視聴者の反応

『24: レガシー』を最後まで視聴した人の反応はそれぞれですね。

「面白かった!」という人もいますし、「つまらなかった!」という人もいます。

ここで、Twitterの投稿からいくつか感想をピックアップしてみたいと思います。

 

 

 

Twitterを見ていても、あまりいい感想を呟いている人は多くなかったですね。

最後の終わり方がすっきりしない終わり方だったですし、一気に12時間飛んだのが微妙だったという感想が結構目立ちました。さらに、主人公はやっぱりジャック・バウアーじゃなきゃダメだ、といった意見も多かったです。残念ながら、総合的に今作は辛口評価が多かったように思います。

ただ、続編に期待している人はわりと多いですね。

私もクロエなどオリジナルキャラクターを出して24話構成にしてくれれば、ずっと続けてほしいと思っています。『24』ですからそこは24話で描いてほしいですし、それだけでももっと内容も濃くなって面白さは増すのではないでしょうか??

 

皆さんの評価は?

最後に、皆さんの評価は5段階でどのくらいですか?

脚本、内容、登場人物…など全てを考慮して総合的に評価してみてください!

『24: レガシー』シーズン1を5段階で評価 

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